携帯発電機とポータブル電源について知りたい。

ドローン業務・災害時に必需品のポータブル電源
ドローン業務の充電時、災害時に活躍する携帯発電機やポータブル電源の事故についての注意
私達、ドローン減災士の誰もが知っている、ドローン業務時に充電でお世話になる携帯発電機やポータブル電源(バッテリー)について、これから地域の防災訓練の時期になりますので、お話させて頂きます。
ドローンの農薬散布で多く使用を見かける発電機、ガソリン、軽油、ガスなどを使ってエンジンを稼働させ発電機内のコイルを回し発電しているのですが、使用時に間違って使用し死亡事故も報告されています。

Ⅾ6000I発電機(AGRAS T30用)
DJIから発売されているレギュラーガソリンを燃料として発電する。
実際最初の使用時は、エンジンオイルも必要(SJ10W-40以上のSL、SM、SNのグレードの10W-40)で0.8L入れる。
充電時は、機体用インテリジェントバッテリー接続し、そのバッテリーをONにしてから、発電機エンジンスタートの手順が必要。

Jackery1000(ポータブル電源)
近年大きな地震や数々の災害に対して、家庭用のポータブル電源(バッテリー)が発売されています。
災害停電時の家電の電源として多くの家庭で購入されている状況です。
LFP電池(リン酸鉄リチウムイオン電池を使用した高温発火抑制モデルが、一般的に多く。4000サイクル以上使用可能

DJI POWER1000(ポータブル電源)
DJIドローンユーザー待望のポータブル電源(バッテリー)が発売された。
70分で満充電(通常は120分)
ドローンの急速充電(MAVIC3 32分)
このような、便利な発電機やポータブル電源の危険な使い方として、
経済産業省、消費者庁から注意が出ています。
(令和6年8月27日発行News Release)
以下は、その内容含め、私の経験も踏まえまとめてみました。
1.携帯発電機の屋内、車内での使用事例
・災害時に停電対応にて屋内で使用し、一酸化炭素(Co)中毒になり被災者が死亡してしまった事例がある。
・ワンボックスカーで農薬散布機とセットで荷台に積み作業圃場へ、社内で稼働充電しながら作業休憩、連日の疲れで居眠りし、排ガスが充満し、一酸化炭素(Co)中毒になった事例がある。
・発電機の側面の排ガス装置部分に可燃性の物が近くにあり、稼働後しばらくして高温着火し火災へ発展する事例がある。
2.ポータブル電源の危険な使用と保管方法について
・機体用のバッテリーと同じく、外圧(落下・衝撃)を与えないよう運搬や輸送時の固定をしっかりする。
・保管時や使用時についても、夏場の直射日光の当たる場所での保管、使用は避ける。
・水害時に、容易に水のつく低床地の保管・使用を避ける。2階以上での保管が望ましい。
・ネット通販で安価なポータブル電源を購入し、充電中に異音が発生し、出火し 周辺を焼損してしまった例もあります。
上記で紹介したポータブル電源メーカーなど参考にしてご購入下さい。
DJI、Jackeryは、ドローン関係者にはお勧めのポータブル電源バッテリーです。
ドローン減災士は抑えておきたい、災害時に家電に使える時間の計算法
災害時に家電をポータブル電源で使用することは購入の目的の一つです。
ポータブル電源シェアNo.1のJackeryHPから引用して説明します。
【ポータブル電源で家電を使える時間は、利用者自身で計算できる】
ポータブル電源の容量に0.8(80%)を掛け算して、接続する家電の消費電力で割り算すれば良いわけです。
以下の式で求めることが可能です。
稼働時間 = ポータブル電源容量(Wh)× 80% ÷ 接続する家電の消費電力合計(W)
電力ロスが必ず発生するため、搭載されているバッテリー容量すべてを家電に使う事はできない事に注意が必要です。
※市場に出回っているポータブル電源の容量表記がmAh(ミリアンペアーアワー)の場合には、電圧がV(ボルト)表記数値と計算で求められます。
購入したポータブル電源が3000mAhの表記で、電圧3.7Vの表記であった場合
3000mAh = 30Ah 30Ah × 3.7V = 111Wh(ワットアワー)
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ポータブル電源については、今後も軽量コンパクトで大出力の新製品が、続々と追加されると思います。カタログ値以外に、安全機能などを中心にセレクトしていただくと間違いないと思います。
それでは、安全にドローンを飛ばしましょう。